【最新】おすすめのオーナーアプリ4選|賃貸経営に役立つツールの選び方
オーナーアプリは、紙と電話のアナログな賃貸経営からデジタルへの転換をもたらし、これからの不動産投資には欠かせないツールになりつつあります。
多くの企業がサービスを提供しており、管理会社と連携するタイプのものやオーナーだけで活用できるタイプのものまで、その種類はさまざまです。そのため、自分にとって使いやすいアプリを見つけ出すのは大変かもしれません。
今回は、おすすめのオーナーアプリの紹介に併せて、賃貸経営へのアプリの活用方法について詳しく紹介します。
賃貸経営に役立つ!オーナーアプリについて
ここでは、オーナーアプリを導入するメリットやリスクなど、導入を検討するなら知っておきたい基本知識を紹介します。
オーナーアプリを導入するメリット
オーナーアプリを導入すると、書類の管理が劇的に変わります。たとえば、管理会社から送られてくる収支報告書といった書類を、年別や月別、物件別などに整理する手間が省け、紛失もせず簡単な操作でアプリから確認できます。
また、署名押印して送り返すだけの書類、報告にすぎない電話連絡は、手間と時間を無駄にしている典型例です。アプリ上で通知された内容を、画面操作で承認または確認するほうがはるかに効率的でしょう。
オーナーアプリによって違いはありますが、連絡用のチャットや収支データの分析、物件ごとのメモ、各種データの出力など、その機能は多岐にわたります。
オーナーアプリは、その便利さから使えば使うほど手放せなくなっていくでしょう。
オーナーアプリ導入のリスク
オーナーアプリの中には、管理会社がシステムを導入して、顧客であるオーナーや管理物件の入居者にアプリを使用させる仕組みのものがあります。そのため、利用したいアプリによっては、管理会社にアプリ導入を促さなくてはなりません。
一方で、管理会社を通さず、オーナーだけで使えるアプリもあるため、必ずしもリスクとはいえません。
また、どのようなオーナーアプリでも、サービスの提供が終了してしまうと使えなくなるリスクは共通でしょう。
人によっては慣れない画面操作に苦労するおそれがあります。これは時間とともに解消されるものですが、導入のハードルを感じる人もいるようです。
オーナーアプリの導入をおすすめするオーナーのタイプ
オーナーアプリは導入するなら早いに越したことはなく、賃貸経営の経験が浅いオーナーはすぐにでもデジタル化に移行すべきでしょう。また、複数物件を所有していて収支管理に苦労しているオーナーは、間違いなくオーナーアプリに向いています。
そのほか、賃貸経営に十分な時間を確保できる専業オーナーと違い、副業オーナーは管理会社に任せきりで経営分析がおろそかになりやすいです。オーナーアプリを導入して収支を見直してみると、収益化向上のヒントが見つかるかもしれません。
特に、感覚よりもデータの裏付けを求めるタイプであれば、よりオーナーアプリのよさを実感できるのではないでしょうか。
オーナーアプリの選び方
使いやすいアプリを見つけるには、賃貸経営をするうえで何を求めているのか、何を目的としているのかなどの考えを整理してから検討しましょう。
アプリの種類
オーナーアプリには、大きく分けて以下の2種類あります。
- オーナー自らが導入できるタイプ
- 管理会社が導入してオーナーと連携するタイプ
管理会社が導入するタイプには、オーナーだけではなく入居者と管理会社が連絡できるものもあります。
オーナーアプリ未導入の管理会社と契約している場合や自主管理の場合は、オーナーのみで導入できるタイプを選びましょう。管理会社と連携するタイプを使いたければ、オーナーアプリを導入している管理会社との契約が必要です。
収支管理がしたい
ほとんどのオーナーアプリに、収支管理機能は実装されています。しかし、単に収支の数字を眺めているだけでは、紙の収支報告とそれほど違いはありません。
- グラフで視覚的に確認できる
- 分析機能が付いている
- AIによる賃料査定ができる
上記のような機能があり、賃貸経営に役立つ情報が得られるアプリを選ぶとよいでしょう。
業務全体を効率化したい
オーナーアプリは、入居者管理や設備管理などのさまざまな場面で業務を効率化できるため、より収益アップを目指すことに集中できます。
賃貸経営の業務の中でも、多くのオーナーにとって特に面倒なのは、毎年行う確定申告ではないでしょうか。
そういった場合は、収支関係のデータを出力できるオーナーアプリを選びましょう。自分で確定申告する場合と税理士などに収支結果を渡す場合のどちらでも、アプリの年間収支データを利用できると格段に効率が上がります。
契約を電子化したい
宅地建物取引業法の改正により、不動産会社が仲介する賃貸借契約には、これまでの書面による契約だけではなく、電子契約が可能になりました(2022年5月18日から)。入居時や更新時の契約は、電子契約の導入でずいぶん変わるはずです。
ただし、電子契約に対応しているオーナーアプリは多くありません。今後は徐々に増えていくと予想されますので、どうしても必要なら対応状況を確認してから選びましょう。
おすすめのオーナーアプリ4選
おすすめのオーナーアプリは、以下の4つです。
- ビズアナオーナー
- WealthPark Business
- GMO賃貸DXオーナーアプリ
- いい生活Owner
それぞれの代表的な機能を一覧表にしました。
ビズアナオーナー | WealthPark Business | GMO賃貸DXオーナーアプリ | いい生活Owner | |
---|---|---|---|---|
導入主体 | オーナー | 管理会社 | 管理会社 | 管理会社 |
収支管理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
データ出力 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AI賃料査定 | 〇 | 〇 | × | × |
電子契約 | × | × | 〇 | × |
チャット | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ここからは、それぞれの詳しいサービス内容を紹介します。
ビズアナオーナー
登録無料の「ビズアナオーナー」は、収支管理機能を永年無料で使い続けられます。管理会社との契約の有無を問わず、オーナーの任意で導入できる希少なサービスです。
また、Web上で利用できるため、特別にアプリをインストールする必要がありません。
収支報告書(PDF、Excel、jpg画像、png画像)をビズアナ事務局に送るだけで、データ化された収支をパソコンやスマホで確認できます。自主管理しているオーナーには、Excelで入力できる専用のテンプレートも用意されています。
フル機能を使うための有料プランもありますが、収支管理をするだけなら無料プランで十分活用できます。有料にするかどうかは使ってみてから判断すればよいのは、親切な設計といえるでしょう。
参考:ビズアナオーナー
WealthPark Business
「WealthPark Business」は、管理会社が導入するタイプのオーナーアプリです。管理会社との連絡や報告確認を簡単に行えるほか、管理会社がオプション加入している場合はAI賃料査定もできます。
また、複数の管理会社を同じアカウントで管理できるなど、使いやすさにも配慮されています。オーナー向けのコールセンターがあるのも心強いでしょう。
GMO賃貸DXオーナーアプリ
「GMO賃貸DX」は、管理会社とのスムーズな連携を可能にするオーナー用アプリだけではなく、入居者用アプリも用意されています。入居者のニーズを管理会社経由で早期に確認できる総合的なシステムです。
収支や業務報告のデジタル化、オーナー承認の簡便化、管理会社との連絡にチャットを利用できるなど、ひととおりの機能が組み込まれています。さらに、電子契約とクレジット決済に対応している数少ないオーナーアプリです。
参考:GMO賃貸DX「オーナーアプリ」
いい生活Owner
「いい生活Owner」(旧称:pocketpost owner)は、管理会社とのデータ共有や物件ごとの収支情報、連絡用のチャットなど、必要不可欠な機能に絞り込まれたシンプルなオーナーアプリです。いい生活Ownerはオーナー用ですが、いい生活Homeという入居者用のアプリもあります。
物件や部屋ごとに覚え書きや写真などを残せるメモ機能があり、メモの内容は管理会社から閲覧できない仕組みです。管理会社には秘密にしておきたい内容も、気兼ねなく自由に書き込んで使えるのは便利です。
参考:いい生活Owner
初めてのオーナーアプリはビズアナオーナーがおすすめ
オーナーアプリの入門としては、以下の理由からビズアナオーナーをおすすめします。
- 管理会社と無関係に自分だけで使える
- 無料で使えて導入のハードルが低い
多機能なオーナーアプリは、管理会社との契約が必須です。とりあえず収支管理のペーパーレス化から体験してみたいなら、無料のビズアナオーナーに登録してみましょう。