セミナーレポート「年末経費の落とし穴!Q&Aで学ぶ確定申告で損しない節税対策」
12月14日(日)にオンラインセミナー
「年末経費の落とし穴!Q&Aで学ぶ確定申告で損しない節税対策」
が開催されました。(セミナーの詳細はこちら)
アンケート結果では参加者全員が「満足」と回答し、大好評でした。
今回の記事では、どのようなセミナーだったのか、一部を抜粋してお伝えします。
※後日ビズアナ会員(登録無料)限定で、アーカイブ動画の配信を予定しております。
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年末経費の落とし穴!Q&Aで学ぶ確定申告で損しない節税対策

「経費になる・ならない」の境界線はどこにある?
固定資産税や管理費、借入金利息など、原則として経費になるものがある一方で、
借入金の元本返済や所得税・住民税など、
絶対に経費にならないものも明確に存在します。
しかし実務で悩ましいのは、そのどちらにも当てはまらない“グレーゾーン”の経費です。
実際の裁決事例をもとに、どのような点が否認につながったのか、
逆にどのような準備をしていれば防げたのかを具体的に紹介されました。
家事関連費は“按分”できればOK、ではない
自宅兼事務所の家賃や光熱費、自家用車や通信費など、
いわゆる家事関連費についても詳しく解説していただきました。
「按分すれば経費にできる」と理解している方は多いものの、
実際には“事業で使っている部分が客観的に説明できるか”が重要になります。
例えば、自宅の一室を事務所として使っている場合でも、
リビングやキッチンなど、事業利用が不明確な部分は含められません。
一方で、被服費や食事代など、認められにくい家事関連費については、
リスクも含めて解説していただきました。
「経費を使えば節税になる」は本当か?
キャッシュフロー表と所得計算表を使いながら、
経費を多く使った場合と使わなかった場合を比較して解説していただきました。
ここで示されたキーワードが「節税は割引効果」という考え方です。
税率30%の人が100万円を使えば、戻ってくるのは30万円。残りの70万円は実質的な支出になります。
「割引率が低い年に無理に経費を使うと、かえって損をすることもある」という指摘があり、
年末が近づくこの時期ならではの重要なメッセージとして参加者へ伝えられました。
年末に検討したい“意味のある経費”とは
「年末までにおすすめの経費はありますか?」という「よくある質問」に対し、
いくつかの具体例が紹介されました。
内窓(二重サッシ)の設置や共用部のバリューアップ、プロによる室内写真・動画の撮影などは、
節税だけでなく物件価値の向上にもつながる支出です。
税務だけでなく、賃貸経営全体を見据えたアドバイスが印象的でした。
青色事業専従者給与・小規模企業共済の落とし穴
「出せると聞いたから」「節税になると勧められたから」という理由だけで制度の利用を判断すると、
思わぬ制約やリスクがあること具体的に解説しながら、制度を使う前に“目的”を整理する重要性を強調されました。
特に小規模企業共済については、利回りだけで判断せず、相続税対策という視点で見る考え方についてのアドバイスがありました。
今回のテーマに関すること以外でも、税に関する疑問や相談にたくさん答えてくださいました。
後日公開予定のアーカイブ動画では、参加者の質疑応答部分も公開しております。
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まとめ「確定申告は「過去」ではなく「未来」のために」
本セミナーを通じて一貫していたのは、
「確定申告は単なる過去の数字の整理ではない」というメッセージです。
税率を予測し、キャッシュフローを意識しながら、
“どの年に・どんな経費を使うか”を考えることが、長期的な賃貸経営を安定させる鍵になります。
レポートでは伝えきれない具体例や参加者との質疑応答の様子は、
後日公開のアーカイブ動画でより深く理解できます。
「自分の場合はどう判断すべきか?」と感じた方こそ、ぜひ動画をご視聴ください。
確定申告を“作業”から“経営判断”へと変えるヒントが、きっと見つかるはずです。
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