2023.07.19 賃貸管理 費用経費

アパート共用部の清掃料金の相場はどれくらい?頻度や安くする方法は

アパートのエントランス

アパートの共用部は多くの人が出歩く場所のため、すぐに汚れてしまいます。定期的に清掃を行い、きれいな状態を保ちましょう。

アパートの共用部の清掃には、オーナーでも対応できるものと、専門の業者への依頼が必要なものがあります。アパートの清掃の種類や費用の相場、清掃費用を抑える方法について紹介します。

アパート共用部の清掃料金の相場

アパート共用部の清掃料金は一体どれくらいかかるのでしょうか。アパート共用部の清掃の種類と、それぞれの料金相場について紹介します。

共用部分の清掃の種類

アパート共用部の清掃には、軽度な清掃を日常的に行う「日常清掃」、専門の機械や薬剤を使って行う「定期清掃」、大掛かりで特別な作業が必要な「特別清掃」の3種類があります。

清掃の種類ごとに清掃のしやすさや、実施する頻度が異なります。それぞれの清掃の特徴などを紹介します。

日常清掃

日常清掃は、建物内の軽度な汚れを落とし、アパートの美観を維持するため日常的に行う清掃です。エントランスや共用廊下、階段の掃き掃除、手すりの拭き掃除、敷地内のゴミ拾いなど、素人でもできる簡単な清掃です。

日常清掃は特別な機械や薬剤などが不要のため、オーナーが行っている場合も少なくありません。入居者の目に触れる場所なので、清掃頻度は多くて週に数回、最低でも2週間に1回は行いましょう。

定期清掃

定期清掃は、日常清掃では落ちない共用部の汚れや、素人では掃除が難しい箇所をきれいにします。植栽のせん定、共用階段や廊下の機械を使った清掃など、日常清掃では対応していない汚れや箇所を掃除します。

床の掃除に使う機械や業務用の薬剤などが必要なため、清掃業者に委託しましょう。清掃頻度は約2〜3カ月に1回行うのが一般的です。

特別清掃

特別清掃では、外壁や排水管の高圧洗浄、貯水槽の清掃など、気軽に行えない清掃を行います。特別清掃はこまめに行う必要はありませんが、建物の安全や故障を防ぐために欠かせない清掃です。

専用の機械を使って清掃する必要があるため、業者に委託してください。清掃頻度は年に1回程度行うのがベストです。特別清掃を行うときは、事前に入居者へ通知しましょう。

日常清掃の料金相場

日常清掃は、週1回を目安に行いましょう。敷地内のゴミや汚れを定期的に清掃することで、共用部をいつもきれいに保てます。

日常清掃の料金はアパートの階数や世帯数により変動しますが、業者に依頼すると1回あたり約3,000〜5,000円前後が相場です。仮に週1回の頻度で清掃を行う場合、2階建てアパートで月額約1万2,000〜2万円前後、5階建てマンションで月額約1万8,000〜3万円前後です。

料金は床面積で算出されることが多いため、世帯数が多い建物ほど料金が高くなります。

定期清掃の料金相場

定期清掃は、2〜3カ月に1回程度行うのがベストです。廊下やエントランスの床は毎日人が歩くため、ポリッシャー(床を磨く機械)などを使って清掃することで古い汚れの蓄積を防ぎます。

定期清掃の料金は清掃内容によってかなり変動しますが、床のポリッシャー洗浄が1㎡あたり約200〜250円前後、1回あたりの相場は2万円前後です。

特別清掃の料金相場

特別清掃を頻繁に行う必要はありませんが、最低でも年に1回は行いましょう。特別清掃の費用は、排水管の高圧洗浄は1戸あたり約3,000〜5,000円、貯水槽清掃は貯水槽の容量によって変動しますが3万〜10万円前後が相場です。

貯水槽は水道法で年1回以上の清掃と水質検査が義務づけられているため、最低でも年1回は清掃してください。

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共用部清掃の大きなプラス効果に注目

共用部の清掃には費用がかかりますが、定期的に清掃することでオーナーにとっては大きなメリットがあります。共用部を清掃することで得られるメリットを紹介します。

内覧時の印象がよくなり成約率アップ

マンション全体が清潔ですみずみまで清掃が行き届いていると、引っ越しを検討している人にはかなり好印象です。内覧時に敷地内の清掃が行き届いているかどうかチェックしている人も少なくないため、定期清掃をこまめに行って成約率アップを目指しましょう。

長期の空室がある物件は、定期清掃を増やして共用部を清潔にするだけでかなり印象が変わります。もちろんそれだけで入居が決まるわけではありませんが、入居率が高い物件は建物全体に清潔感があります。

関連記事:賃貸経営での空室期間の平均。空室の間ですべきことや長引かせないためには。

入居者の満足度が高まり退去率が低下

賃貸経営は入居者の満足度を高めて、空室期間を1日でも減らすことが重要です。入居者の満足度が上がって退去率が下がれば、同時にリフォームや室内クリーニングの頻度も減らせるため、経費削減にもつながります。

入居者からの清掃依頼に迅速に対応することで、さらに大きな信頼関係を築けるでしょう。

アパート内の秩序が保たれる

アパート内に段ボールやゴミが落ちていると、火災や事故の原因となる危険があります。また放火などの事件にも繋がるかもしれません。放火犯は、人気が少ないアパートや放置されたゴミに火をつける傾向があるため、共用部の清掃を行うことで防犯対策にもなります。

清掃員が定期的に掃除している姿を見せることで、アパート内の秩序も保たれます。

建物の資産価値を維持できる

定期的に清掃を行うことでマンションがきれいに保たれ、建物自体の資産価値を維持できます。アパートやマンションに限らず、こまめに手入れしているものは傷みづらいですし、古くなった汚れはこびりついて落ちなくなることがあるため、長い目で見ると定期的に清掃を行ったほうが管理コストを抑えられます。

排水管などを定期的に清掃することで、詰まりや水漏れなどのトラブルも防止できます。

関連記事:賃貸アパートは自主管理か管理委託か。大家が知るべきそれぞれのメリット

設備不良を早期発見できる

定期的に清掃を行うことで、設備の故障や、排水管や貯水槽に水漏れが起きていないかなど日ごろからチェックできます。

水漏れなどが発生した場合、発見が遅れるほど大規模な工事が必要となり、修理費用が高額になります。定期的に清掃を行い、設備不良がないかを確認することが大切です。

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共用部清掃を実施するときのポイント

マンションの共用部清掃を行うときは、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。業者を選ぶ際のポイントや、コストを削減する方法について紹介します。

オーナーが清掃を行うと費用削減に

業者に委託すると毎月費用がかかりますが、オーナーが清掃を行えば費用を削減できます。定期清掃や特別清掃は、専門の知識や機械を求められるため業者への委託が必要です。しかし、日常清掃であれば、オーナー自身で行うことが可能です。

ただし、こまめな清掃が必要なため、時間と労力がかかります。マンション近くに住んでいて時間があるオーナーさんにはおすすめですが、日中働いている場合は業者への委託がおすすめです。

関連記事:アパート経営の年間経費。経費で落とせるものには何がある?

シルバー人材センターも活用

シルバー人材センターとは、元気に働く機会が欲しいシルバー世代へ向けて仕事を紹介している公益社団法人です。豊富な知識や経験を持つ高齢者が地域社会へ貢献することが目的のため、清掃業者へ委託するより安価で依頼できます。

人材センターの職員が、登録している会員のなかから依頼内容に相応しい高齢者を人選してくれるため、安心して仕事を任せられます。自分で清掃する時間が取れない人は、シルバー人材センターの活用も検討しましょう。

清掃の時期と頻度をあらかじめ決める

業者の選定を行ったら、清掃の時期と頻度を決めておきましょう。日常清掃は週に何回行うのがベストかを考え、常にきれいな状態を保てる頻度に設定しましょう。

定期清掃と特別清掃は頻度が少ないため、いつごろ行うのがベストなのか委託する清掃業者と相談して決定しましょう。年間を通して清掃の時期と頻度を決めておかないと、清掃のタイミングを逃すだけでなく清掃自体を忘れてしまうおそれがあります。

信頼や実績の有無を確認

業者に委託する場合は、その会社に信頼や実績があるのか、しっかり下調べを行いましょう。清掃費用が安くても、スタッフの対応や連絡のやりとりに問題がある場合は別の業者を選んだほうがよいでしょう。

人によって選ぶ基準は違いますが、人員が多く急な依頼でも対応して欲しい場合は大手業者のほうが合っているでしょう。依頼に対する柔軟さを重視するなら、地域密着を売りにしている中小業者であれば融通が利くことが多いです。ネットのクチコミや評判を参考にしながら、何を重視するのかを考えて比較検討しましょう。

不動産メンテナンスの専用サービスを利用する

アパートの共用部の管理は、入居率に影響するほど重要です。しかし、オーナーが所有するアパートから離れて暮らしていると、共用部の状況を確認するのは困難です。それほど時間のかからない日常清掃の対応も難しい、というオーナーも少なくないでしょう。

そういったアパートのオーナーであれば、Rsmileが提供している「COSOJI(こそーじ)」を利用してはいかがでしょうか。

COSOJIはアパート経営における、清掃や点検、消耗品の交換などのメンテナンスをインターネットから依頼できるサービスです。工務店や作業員への発注まですべてがCOSOJIで対応可能で、作業報告が数日以内にスマートフォンへと届きます。わずらわしいアパート管理でお悩みのオーナーは、ぜひご検討ください。

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